兵庫県尼崎市のJR福知山線快速電車脱線事故で、事故当日の4月25日、大阪支社天王寺車掌区の区長(53)以下43人が事故の約3時間後、脱線を知りながらボウリング大会を開催していたことが4日、明らかになった。また、運転士2人が脱線した快速電車に乗り合わせ、救助活動をせずに出勤した問題で、上司はともに救助を指示せず、うち1人には「遅れずに来てください」と出勤を促していたことも同社の調査で分かった。
天王寺車掌区のボウリング大会は大阪市東住吉区のボウリング場で、25日午後1時から2時にかけて開かれ、区長ら43人は休暇を取って参加した。区長は大会前、車掌区に立ち寄り、社内放送で事故を聞いた。ボウリング中、携帯電話に呼び出しの連絡が入ったが、夢中で気付かなかった。大会後、車掌区に戻ったという。JR西日本は区長の処分を検討している。
さらに、運転士2人が脱線した快速電車に乗り合わせ、救助活動をせずに出勤した問題で、尼崎電車区の運転士(27)はショックのため車両内に約20分間とどまり、午前9時40分すぎ、同電車区の当直係長(46)に「電車が脱線している。その中にいます」と連絡した。係長は「脱線しているのですか。きょうは何時出勤ですか」と話し、運転士が出勤時間を伝えると「遅れないで来てください」と指示した。
一方、森ノ宮電車区の運転士(59)は脱線直後から同電車区へ向かう途中の午前10時ごろにかけて、4回にわたって同電車区の当直係長(47)に連絡。事故の発生に加え「メチャクチャです」と状況も一部報告した。
係長は運転士にけががないかどうかを尋ね、阪急電車を使った出勤の途中経過も聞いた。 【詳細】